柔術格闘技技術紹介腕ひしぎ十字固めその2

腕ひしぎ十字固め・アームバーその2 （遠い方の腕）

大賀幹夫先生による横四方固めからニーオンザベリーというポジションを経由して、相手が自分の身体に遠い方の腕で膝を押して逃げようとしてきたので、その腕をすくい相手の背中側に反転して腕ひしぎ十字固めを極めています。

前回でも書きましたが、腕ひしぎ十字固めは、英語ではアームバー（Arm Bar）と呼ばれています。相手の肘の下に支点を作り腕を伸ばして肘の内側の靭帯を伸ばして極める技です。伸ばし続ければ当然靭帯を損傷します。

MMA、総合格闘技、ブラジリアン柔術、柔道など様々な格闘技の試合のみならず、プロレスでも非常によくみられるプロレスファンにはお馴染みのポピュラーな技と思われます。プロレス用語では「腕ひしぎ逆十字固め」と呼ばれています。関節技の事を昔は「逆を取る」などと言ったりしますが、関節技とは全て従来曲がる方向の逆に曲げて関節を損傷させる技ですので、「関節技なのに逆ってなんやねんッ！」「じゃあ、逆に対する正十字固めってどんなんやねん！」とおもわずツッコミたくなります（笑）。その辺の隙のある感じ、ルーズさは、いかにもプロレスらしいですよね（いい意味で）。

「腕ひしぎ逆十字固め」を得意とするプロレスラーと言えばケンドー・カシン（石澤常光）でしょうかねぇ。僕はカシンよりも1996年1.4東京ドームの武藤敬司対高田延彦で高田が「腕ひしぎ逆十字固め」で武藤を破り10.9のリベンジを果たした一戦がかなり印象に残っていますね。

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